意欲的な見ごたえあるプログラム
神戸の貞松・浜田バレエ団が、特別公演として創作リサイタル26を開催する。プログラムが意欲的である。まず日本のバレエ団として初めてキリアン代表作の一つ『小さな死』を上演するのが話題。音楽にはモーツァルトが使われ、キリアン独特のミステリアスな世界を体験することができるだろう。そのほか、主宰の貞松正一郎をはじめ、内外で活躍する注目の振付家たちの新作初演が4曲。三浦宏之振付『Re-self』(音楽ショパン、パン・ソニック)、中村恩恵振付『TWO』(音楽ベートーヴェン)、藤井泉振付『Fashion Nightmare』(音楽ダヴィ・ベルジェ)、貞松正一郎振付『ピアノ・ブギ・ウギ』(音楽レ・フレール)。音楽の選曲を見てもエキサイティングな作品が生まれそうな予感。貞松・浜田バレエ団は、古典バレエのみならずコンテンポラリー作品にも積極的に取り組んできた歴史があるだけに、期待に違わぬステージを披露してくれることだろう。
文:渡辺真弓
(ぶらあぼ + Danza inside 2014年9月号から)
9/13(土)18:30 神戸文化ホール(中)
問:貞松・浜田バレエ団078-861-2609
http://www.sadamatsu-hamada.com