期待の若手指揮者と4大ギタリストたちの響宴
日本を代表するオーケストラのひとつ、読売日本交響楽団がかつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホールに登場する。指揮はいま注目の若手・太田弦(1994年生まれ、東京藝術大学卒業)。そして日本のクラシック・ギター界を牽引する荘村清志、福田進一、鈴木大介、大萩康司という強力な4人が加わり、スペインの盲目の作曲家ロドリーゴ「4つのギターと管弦楽のための『アンダルシア協奏曲』」(1967年初演)を披露する。そのほか、ビゼーの「カルメン」組曲抜粋、ラヴェルの「ボレロ」など、スペインの音楽を素材とした色彩感溢れる作品を演奏する。
特にロドリーゴ作品をこの4人のソリストで聴くという機会は本当に限られるので、ギターファンだけでなく多くの音楽ファンに注目していただきたいコンサートである。また、2023年4月から仙台フィルハーモニー管弦楽団の指揮者に抜擢された太田のフレッシュな指揮ぶりもしっかりとチェックしておきたい。
文:片桐卓也
(ぶらあぼ2022年8月号より)
2022.9/3(土)14:00 かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール
問:かつしかシンフォニーヒルズ03-5670-2233
https://www.k-mil.gr.jp