子どもたちのオペラ入門に絶好のチャンス
東京文化会館の『オペラBOX』は、2003年から主催している東京音楽コンクールの入賞者を起用しての、つまり実力を認められた若手・中堅を揃えてオペラを上演しようという企画。これまで同会館小ホールで開催されてきたが、今年は5〜11月がホール改修工事のため、たましんRISURUホール(立川市市民会館)で行なわれる。演目は2012年に上演して好評だったフンパーディンク《ヘンゼルとグレーテル》の再演(エレクトーン伴奏による日本語上演)。出演は、山下牧子(ヘンゼル/メゾソプラノ)、清水理恵(グレーテル/ソプラノ)、所谷直生(魔女/テノール)ほか。連動して「青少年のための舞台芸術体験プログラム」として、公演に出演する児童合唱と、舞台で使用する小道具などを工作するワークショップも行なわれる。《ヘンゼルとグレーテル》は、ヨーロッパでも《魔笛》と並んで子どもにも人気の作品。ワークショップの開催は夏休み期間なので、子どもたちがオペラに直接触れる、またとない機会だ。
文:宮本 明
(ぶらあぼ2014年4月号から)
8月31日(日)・たましんRISURUホール(立川市市民会館)
問:東京文化会館チケットサービス03-5685-0650
http://www.t-bunka.jp