佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2022 歌劇《ラ・ボエーム》

アカデミー賞受賞デザイナーそしてイタリア&日本のキャスト達が再び!

 兵庫県立芸術文化センターの佐渡裕芸術監督プロデュースオペラは、2020年に予定されながらコロナ禍のために中止になったプッチーニ《ラ・ボエーム》が満を持して登場する。演出は、ゼフィレッリやフェリーニの元でキャリアを積み、ハリウッドでマーティン・スコセッシやティム・バートン監督作品の美術を手がけアカデミー賞受賞の経歴もあるダンテ・フェレッティ。オペラ・ファンには1992年に初演されたミラノ・スカラ座の《椿姫》の美術といえばわかりやすいかもしれない。今回の《ラ・ボエーム》もロマンティックで洗練された装置や衣裳も楽しめそうだ。

 キャストは、2020年に予定されていたメンバーが奇跡的に再集結した。日本デビューとなるフランチェスカ・マンツォのミミ、フィレンツェ五月音楽祭やパルマのヴェルディ・フェスティバルなどに出演したリッカルド・デッラ・シュッカのロドルフォなど、ミラノ・スカラ座アカデミー出身で今まさに世界に羽ばたきつつある旬の若手たち。また日本人キャストは、芸術監督プロデュースオペラには初登場となる砂川涼子のミミ、藤原歌劇団のトップ・テノール笛田博昭のロドルフォをはじめ、ヨーロッパの歌劇場で活躍する髙田智宏、平野和など、人気・実力を兼ね備えた歌手たちが顔を揃えた。

 若さと情熱溢れるソリストに加え、100名を超える合唱団などこれ以上ない布陣で臨む《ラ・ボエーム》。日本各地からオペラ・ファンが集まること必至だ。
文:室田尚子
(ぶらあぼ2022年7月号より)

2022.7/15(金)、7/16(土)、7/17(日)、7/18(月・祝)、7/20(水)、7/21(木)、7/23(土)、7/24(日)
各日14:00 兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール
問:芸術文化センターチケットオフィス0798-68-0255 
http://gcenter-hyogo.jp/boheme/