マルク・ブシュコフ 無伴奏ヴァイオリンリサイタル

チャイコフスキー・コンクール第2位の逸材が初来日

(c)Nikolaj Lund

 ヴァイオリニストの家庭に生を受けたマルク・ブシュコフは、ロイヤル・コンセルトヘボウ管やミュンヘン・フィルほか、世界トップクラスのオーケストラとの共演をはじめ、世界各地でのリサイタルなど、国際的な演奏活動を展開し、その才能に注目が集まっているヴァイオリニストである。そのキャリアには目覚ましいものがあり、2013年にモントリオール国際音楽コンクールで優勝、19年にはチャイコフスキー国際音楽コンクールにおいて銀メダルを授与されている。

 そんな彼が初来日し、輝く才能を示すリサイタルを開催する。プログラムは、ヴァイオリニストにとって必須の作品となるイザイの無伴奏ソナタ(第1・5・6番)やバッハの無伴奏パルティータ第2番、さらにエルンストの超絶技巧作品「『夏の名残のバラ』の主題による変奏曲」が並び、自身のヴァイオリニストとしてのアイデンティティを存分に示すもの。世界が注目する才能をぜひ生の音で体感してほしい。
文:長井進之介
(ぶらあぼ2022年6月号より)

2022.6/24(金)19:00 トッパンホール
問:アイエムシーミュージック03-6907-2535
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