ヤニック・ネゼ=セガン(指揮) METオーケストラ来日公演

新シェフと待望の日本初ツアー

ヤニック・ネゼ=セガン (c)Rose Callahan/Met Opera

 ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場(MET)の管弦楽団、METオーケストラが音楽監督ヤニック・ネゼ=セガンの指揮で2022年6月末、兵庫県立芸術文化センターとサントリーホールに来演する。17年11月にニューヨークでピーター・ゲルブMET総裁を取材したとき「オペラの外国ツアーを完全に民間興行として行わなければならない私たちにとって、日本行きは高額になり過ぎました。代案の一つに考えているのは、METオーケストラ単独のツアーです。新しい音楽監督のネゼ=セガンと行きます」と構想を打ち明けられた。コロナ禍などで実現が遅れ、東日本大震災直後の2011年以来11年ぶりの来日となる。

 オーケストラの来日とはいえ「オペラの殿堂」のMETだけに、Aプロ(6/25, 6/28, 6/29)ではワーグナーの《ワルキューレ》第1幕、Bプロ(6/26, 6/30)ではベルリオーズの《トロイアの人々》抜粋が演奏会形式で上演される。Aプロのクリスティーン・ガーキー(ソプラノ)、エリック・オーウェンズ(バスバリトン)らは2019年の《指環》再演(フィリップ・ジョルダン指揮)でも目覚ましい成果を上げたアメリカ期待のワーグナー歌手、Bプロは世界トップクラスのメゾソプラノ、ジョイス・ディドナートと、キャストも豪華だ。

 2018年、ジェイムズ・レヴァインの後任に就いたネゼ=セガンは、奇しくもMETが初来日した1975年にモントリオールで生まれたフランス系カナダ人。フィラデルフィア管弦楽団の音楽監督も兼務、世界で最も多忙なマエストロの一人だが、声楽の扱いにも長け、ザルツブルク音楽祭などヨーロッパのオペラ上演にも欠かせない存在である。
文:池田卓夫
(ぶらあぼ2022年3月号より)

※日本国内における新型コロナウイルス感染症の現状を鑑み、公演は中止となりました。(4/5主催者発表)
 詳細は下記ウェブサイトでご確認ください。

2022.6/25(土)、6/26(日)各日15:00 兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール
問:芸術文化センターチケットオフィス0798-68-0255
6/28(火)、6/29(水)、6/30(木)各日19:00 サントリーホール
問:クラシック事務局0570-012-666
https://www.met-japan-tour.jp