スペイン・ピアノの神髄に触れる
「スペインのピアニストとして、母国の音楽には常に深く関わってきました。とりわけ、マヌエル・デ・ファリャの作品からは、私自身が彼と同郷のカディス出身と言うこともあり、大きな影響を受けています」と、ファン・カルロス・ロドリゲスは語る。指揮者のハンス・グラーフら巨匠の薫陶を受け、数々の国際コンクールを制して、ヨーロッパ各地でリサイタル活動やオーケストラと共演。近年はアジアへもツアーを行うなど、グローバルに活動の幅を広げている。
大阪を皮切りに、東京、名古屋を巡る来日リサイタル・ツアー。「4つのスペイン小品」「ドビュッシーの墓碑銘のための讃歌」「ファンタジア・ベテッカ」に「カンシオン」「セレナータ」など小品を交えて、ファリャの芸術の粋を追求する。一方で、やはりスペインを代表するもう一人の作曲家、イサーク・アルベニスの有名な組曲「イベリア」から「マラガ」「エル・アルバイシン」を披露。スペイン音楽の神髄に触れられるステージとなりそう。
文:笹田和人
(ぶらあぼ + Danza inside 2014年7月号から)
7/3(木)19:00
あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール
7/5(土)14:00 トッパンホール
7/9(金)18:45 電気文化会館ザ・コンサートホール
問:プロアルテムジケ03-3943-6677
http://www.proarte.co.jp