名古屋フィルハーモニー交響楽団 2022-2023シーズン ラインナップ発表会見

 11月18日、名古屋市内で名古屋フィルハーモニー交響楽団の次シーズン(2022年4月〜2023年3月)ラインナップ発表会見が行われた。音楽監督の小泉和裕、理事長の山口千秋、演奏事業部の山元浩、小出篤らが登壇した。

左:小泉和裕 右:山口千秋

 まず、理事長の山口が挨拶に立った。
「昨年、今年と2年近くコロナ禍に苦しんできた。振り返ってみると5ヶ月近い活動休止があったり、海外アーティストもほとんどが来日中止となりプログラム変更も多々あった。観客の数も制限されるなど、数々の困難の中でなんとか今日までやってこれた。多くの関係者、このような状況のなか、会場に足を運んでいただいたお客さまのおかげと感謝している」

 続いて音楽監督の小泉が来季への意気込みを語った。
「来シーズンの最初、4月の公演が定期演奏会500回記念となる。いろいろ考えた結果、R.シュトラウスの『アルプス交響曲』がシンフォニックな大曲でふさわしいと思った。11月にはマーラーの復活を。なんせ来季はオーケストラとしてのいい意味の復活を成し遂げたい」

 定期演奏会は「シンフォニスト」がテーマ。交響曲を4曲以上書いた作曲家の中から、音楽史を彩る12人が選ばれた。モーツァルト、ブラームス、ドヴォルザーク、チャイコフスキーなど馴染みのある作曲家に加え、生誕150年のヴォーン・ウィリアムズやニルセンも取り上げる。

 定期演奏会以外にも、ヨーロッパの国をテーマに選曲し海外気分を味わってもらいたいという「欧州音楽紀行」と題した名曲シリーズや、休憩のない60分のコンサート「しらかわEXPマチネ&ソワレ」など新しい企画が用意された。また、豊田市コンサートシリーズでは、来年愛知県にオープンするジブリパークにちなんだオール久石讓プログラムのコンサートも注目だ。

名古屋フィルハーモニー交響楽団
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