沖澤のどか(指揮) 読売日本交響楽団

ブレイク中の新鋭が放つシベリウス、巨匠とのベートーヴェン

 今、最も注目されている若手指揮者である沖澤のどかが読売日本交響楽団に客演し、シベリウスを指揮する。沖澤は、2019年のブザンソン国際指揮者コンクールで優勝し国際的な関心を集め、現在はベルリン・フィルで芸術監督キリル・ペトレンコのアシスタントを務めながら、同フィルのカラヤン・アカデミーで奨学生として研鑽を積んでいる。20年11月にはベルリン・フィル カラヤン・アカデミーのアンサンブルを相手に「マ・メール・ロワ」を指揮。来年5月にはカラヤン・アカデミー50周年記念演奏会をペトレンコと並んで指揮する(曲目はモーツァルトの交響曲第36番「リンツ」)。

 ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学で学んだ沖澤は、これまで、ベートーヴェンやメンデルスゾーンなど、ドイツ音楽を中心に指揮してきたが、この秋には、京都市交響楽団でフランス音楽プログラムに取り組み、神奈川フィルでシベリウスの交響曲第5番を振るなど、新しいレパートリーを披露する。読響とのシベリウスの交響曲第2番や「フィンランディア」も非常に楽しみだ。

 また、プログラムの真ん中では、巨匠ペーター・レーゼルがベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番を弾く。1945年ドレスデン生まれのレーゼルは、ピアノ・ソナタ全曲録音を行うなど、ベートーヴェン演奏で知られている。レーゼルにとって、今回の来日は日本での最後の演奏活動となる。まさに聴き逃すことのできない演奏会である。
文:山田治生
(ぶらあぼ2021年10月号より)

第241回 土曜マチネーシリーズ 2021.10/9(土)
第241回 日曜マチネーシリーズ 10/10(日) 
各日14:00 東京芸術劇場 コンサートホール
問:読響チケットセンター0570-00-4390 
https://yomikyo.or.jp