延原武春(指揮) テレマン室内オーケストラ 18世紀貴族の晩餐会

美音と美食〜夢のターフェルムジークをここに再現

 「ターフェルムジーク」とは、バロック時代に王侯貴族が宴で食事をとる際、そこで演奏されたBGMの総称だ。その中でも、突出して有名なのが、テレマンが1733年に発表した器楽曲集「ターフェルムジーク(食卓の音楽)」。この作品をはじめ、18世紀音楽の傑作を聴きながら実際に食事ができるという、“ありそうでなかった”ユニークなコンサート・シリーズに、日本テレマン協会が取り組んでいる。

 「18世紀貴族の晩餐会」と題したシリーズは、昨年11月にスタート。「ターフェルムジーク」全3集を1集ずつ、延原武春指揮のテレマン室内オーケストラが演奏する一方、ドイツのバロック・ヴァイオリン奏者、ウッラ・ブンディースの協力で、ハンブルク市庁舎で開かれた晩餐会メニューの一部を再現。「耳と舌の両方で、コンサートが楽しめるとは」と好評を得た。今後は「ターフェルムジーク」を軸に、モーツァルトやバッハの作品を取り上げ、これらの音楽家にゆかりの料理も再現・提供していきたいという。

 基本的に毎週火曜日の午後6時開演。今後は、ヴィヴァルディ「四季」全曲(3/23)や、「ターフェルムジーク」第1集(4/6)などを予定している。「バロック音楽は本来、肩肘を張って聴くようなものではありません。どうせなら、おいしい食事とコラボレーションして、気楽に楽しんでほしいと考えました」と、企画も手掛けた延原。「お客様は音楽か料理か、どちらかに集中してしまうかとも思っていましたが、バランスよく楽しんでいただいているようです。ぜひ、一人でも多くの方に体験していただければ」と話している。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2021年4月号より)

2021.3/23(火)、4/6(火)、4/13(火)、4/20(火)、4/27(火)各日18:00
ニューオーサカホテル心斎橋「グロッタ」サロン de メランテ
問:ニューオーサカホテル心斎橋 倶楽部メランテ06-6121-5557
  日本テレマン協会06-6345-1046
http://www.cafe-telemann.com
※演目などの詳細は上記ウェブサイトでご確認ください。