ホルショフスキ・トリオは世界が注目する、ニューヨーク生まれのピアノ三重奏団。そんな彼らが待望の初来日を果たし、《日経ミューズサロン》で遂にベールを脱ぐ。20世紀の最も偉大なピアニストの1人、ミェチスワフ・ホルショフスキの“最後の弟子”である相沢吏江子を中心に、ジャズの世界でも活躍する多才のヴァイオリニスト、ジェシー・ミルスと、ハーバード大で物理を専攻した異色のチェリスト、ラーマン・ラマクリシュナンにより、2011年に結成。その直後から、古典から現代の新作に至る幅広いレパートリーと、ホルショフスキの演奏を髣髴させる喜び溢れる音楽創りで話題に。アメリカ主要都市はもちろん、ヨーロッパへもツアーを敢行した。今回のステージではピアノ三重奏曲の名曲から、ベートーヴェンの第5番「幽霊」とサン=サーンスの第1番、ドヴォルザークの第3番を。名手と佳品の出逢いが、幸せな時間を届けてくれることだろう。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2014年1月号から)
★2月27日(木)・日経ホール
問:日経ミューズサロン事務局03-3943-7066