欧州屈指の名匠、ブルックナー「第3番」で初登場!
欧州の様々な楽団を振って、ブルックナーの交響曲全曲録音を行ったマリオ・ヴェンツァーゴが読売日本交響楽団に客演し、ブルックナーの交響曲第3番(第3稿)を振る。ヴェンツァーゴは、1948年チューリヒ生まれ。地元の音楽院で学んだあと、ウィーンでハンス・スワロフスキーに師事した。ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団、グラーツ歌劇場、バーゼル交響楽団、インディアナポリス交響楽団、エーテボリ交響楽団などのシェフを歴任。幅広いレパートリーを有し、とりわけ、近現代音楽に数多くの録音を残している。5つのオーケストラ(タピオラ・シンフォニエッタ、ノーザン・シンフォニア、ベルン交響楽団、バーゼル響、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団)とのブルックナー交響曲全集では、作品の性格に合わせてオーケストラを選び、明快にすっきりとブルックナーを描いていたのが印象的であった。読響とはどんなブルックナー演奏を繰り広げるのか興味津々である。
バーバーのヴァイオリン協奏曲で独奏を務めるシモーネ・ラムスマは、オランダを代表するヴァイオリニストの一人。2019年のロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のシーズン・オープニング・ナイトで、急病のジャニーヌ・ヤンセンに代わって、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を弾いた。ニューヨーク・フィルハーモニックやシカゴ交響楽団などとも共演。60を超えるレパートリーを持つという彼女だけに、バーバーも期待できそうである。
文:山田治生
(ぶらあぼ2020年3月号より)
*新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、本公演は中止となりました。(3/25主催者発表)
詳細は下記ウェブサイトでご確認ください。
第597回 定期演奏会
2020.4/8(水)19:00 サントリーホール
問:読響チケットセンター0570-00-4390
https://yomikyo.or.jp