小山由美 メゾソプラノ リサイタル

世界で活躍するメゾが歌う20世紀の傑作歌曲

C)堀田力丸
 ドイツ・シュトゥットガルト在住、ヨーロッパや日本国内の第一線で活躍するメゾソプラノ小山由美が、Hakuju Hallでリサイタルを開催する。小山は2016年に同ホールの「ワンダフル one アワー」シリーズに登場、「悪女」をテーマにイタリア、フランス、ロシアのオペラにおける悪女キャラクターのアリアを歌い好評を博した。
 今回のリサイタルは、彼女が長い間取り組んできたプーランク、ラフマニノフ、ベルク、シェーンベルクなど20世紀の作曲家たちの作品を集めたプログラム。小山由美といえば、ワーグナー、リヒャルト・シュトラウス作品を得意とするが、一方で、二期会と日生劇場によるベルクの《ルル》(日本初演)でのゲシュヴィッツ伯爵令嬢、新国立劇場での同役の好演が記憶に刻み込まれているという人も多いのではないか。指揮者として藤原歌劇団をはじめ国内外で活躍、またコレペティトゥーアとしても定評のある佐藤正浩(ピアノ)との息のあった共演も楽しみだ。
文:室田尚子
(ぶらあぼ2018年8月号より)

2018.9/22(土)15:00 Hakuju Hall
問:Hakuju Hallチケットセンター03-5478-8700 
http://www.hakujuhall.jp/