ハンブルクトリオ

ドイツ屈指のピアノトリオがメンデルスゾーン姉弟の傑作を

Photo:Jörn Kipping

 メンデルスゾーンとブラームスを生んだドイツ北部の都市ハンブルク。同地を拠点に活躍する名手たちが2013年に結成、すぐに高い評価を得たピアノ三重奏団がハンブルクトリオである。これまでブラームスとシューマンのピアノ三重奏曲全曲の録音に取り組み、2度の来日公演も実現している。そしてこの9月には3度目の日本ツアーを行い、フェリックス・メンデルスゾーンの2つの感動的な名作、さらに聴く機会の貴重な姉ファニーの佳品も含めた好プログラムを披露する。
 ヴァイオリンは、日本出身でハンブルク国立フィルならびに同国立歌劇場管の首席アソシエイト・コンサートマスターを長年務めた塩貝みつる。チェロはリトアニア出身、NDRエルプフィルでソロチェリストを務めるヴィタウタス・ゾンデキス。ハンブルクを代表する団体のトップを経験してきた彼らを支えるピアノは、ドイツのエバーハルト・ハーゼンフラッツ。国際色豊かな3人がメンデルスゾーン生地の名を背負い、天才姉弟の芸術を伝える。
文:林 昌英
(ぶらあぼ2018年8月号より)

2018.9/20(木)19:00 東京オペラシティ リサイタルホール
問:アコード・ミュージックマネジメント050-3569-5690 
http://accordmm.jimdo.com/
※全国ツアーの詳細については上記ウェブサイトでご確認ください。