滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールは、現在2019年3月末をもって満了となる芸術監督沼尻竜典の任期を、次期22年3月末まで更新することを発表した。07年4月の芸術監督就任以後、継続5期目となる。
沼尻は17年《ラインの黄金》で第25回三菱UFJ信託音楽賞、《ノルマ》では第72回文化庁芸術祭優秀賞を受賞。同年オペラの文化の普及や指揮者・作曲家としての現代音楽への取り組みが評価され紫綬褒章を受章した。さらに近年では、ワーグナー《ニーベルングの指環》4部作を4年かけての新作上演(16〜19年度)や、5月3〜5日に開催される「近江の春 びわ湖クラシック音楽祭」のプロデュースも行っている。
また、現在びわ湖ホール声楽アンサンブル専任指揮者を務めている本山秀毅が、大阪音楽大学学長就任に伴う勇退のため、18年4月より大川修司が専任指揮者に就任する。そしてこれまでの功績をふまえ、本山が桂冠指揮者に、長きにわたりびわ湖ホールアンサンブルを指導している田中信昭が名誉指揮者に就任することも併せて発表された。
滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール
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