「大作曲家の恋文」〜大作曲家と恋する方法、教えます Vol.4 ブラームスとクララ〜永遠の純愛〜

トークと演奏で味わう恋愛物語

 平日の昼下がり、大田区民ホール・アプリコでゆったりと過ごせる「アプリコ・アフタヌーン・サロン」。前半はサロン風のステージでナビゲートと資料画像とともにトークを展開、聴く人の知的好奇心を満たしていき、後半はふたりのピアニストがたっぷりと演奏を聴かせてくれる。
 1月に開催されるのは、「大作曲家の恋文〜大作曲家と恋する方法、教えます」という大胆なタイトルのシリーズの最終回。テーマは「ブラームスとクララ〜永遠の純愛〜」。クララ・シューマンとブラームスの間にあったのは友情か愛情か、それとも――。いつの時代にもテーマとなってきた彼らの秘めた関係について、文筆家で音楽・文化芸術プロデューサーとしても活躍する浦久俊彦が、分かりやすい解説で案内役を務め、エピソードをひも解いていく。ピアノは高橋多佳子と近藤嘉宏で、経験豊かな名手たちによるトークと演奏を楽しめる。しかもメイン曲はブラームス自身の編曲による2台ピアノ版の交響曲第4番。このふたりの共演で体験できるのは実に貴重だ。
文:林 昌英
(ぶらあぼ2018年1月号より)

2018.1/23(火)14:00 大田区民ホール・アプリコ
問:大田区民ホール・アプリコ03-5744-1600
http://www.ota-bunka.or.jp/