フレッシュなアンサンブルで聴くハイドンとピアソラ
2016年9月、難関のミュンヘン国際音楽コンクール弦楽四重奏部門で3位入賞、併せて委嘱新作特別賞受賞という快挙を果たし、室内楽の世界に彗星のように現れた四重奏団、カルテット・アマービレ。桐朋学園大学に在籍していた4人で結成され、学び舎を共にしてきた強みもあり、すでに緻密なアンサンブルと鮮烈な表現を獲得している。メンバーは11年日本音楽コンクール第2位の篠原悠那、同大学在学中の北田千尋(以上ヴァイオリン)、ベルリンで研鑽を積む中恵菜(ヴィオラ)、そして桐朋の大学院在籍中で、学習院大学卒業の経歴も持つ14年東京音楽コンクール第2位の笹沼樹(チェロ)。
この若き名手たちをHakuju Hallの素晴らしい音響で体験できるのが、年明けのスーパー・リクライニング・コンサート。演目はハイドン「ひばり」のほか、なんとピアソラの「ブエノスアイレスの四季」より2曲と、「リベルタンゴ」が予定されている。そのしなやかな感性、あざやかな演奏に思わず身を起こしてしまうことうけあいだ。
文:林 昌英
(ぶらあぼ2017年12月号より)
2018.1/12(金)15:00 19:30 Hakuju Hall
問:Hakuju Hallチケットセンター03-5478-8700
http://www.hakujuhall.jp/