下野竜也が京響の常任首席客演指揮者に就任

左より)高関 健、広上淳一、下野竜也 ©伊藤菜々子
左より)高関 健、広上淳一、下野竜也 ©伊藤菜々子

 京都市交響楽団が、2017年4月から下野竜也を常任首席客演指揮者に迎えると発表した。下野は14年度から同響常任客演指揮者を務めており、京響では現在の広上淳一(常任指揮者兼ミュージック・アドヴァイザー)、高関健(常任首席客演指揮者)との三人体制をさらに強靱なものにするとしている。
 あわせて17年度の自主公演が発表された。定期演奏会で広上はブラームスの交響曲を軸に、ピンカス・ズーカーマン(7/15,16)、ボリス・ベルキン(10/13)をそれぞれ招いてベートーヴェン、ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲を指揮。高関はブルックナーの交響曲第5番(5/20,21)、下野はアダムズの「ハルモニーレーレ」(和声学)ほかを披露(11/25,26)。定期ではこのほか、ジャンルイジ・ジェルメッティの客演(18.3/17,18)やオリ・ムストネンの弾き振り(18.2/16)も注目される。
 また、特別演奏会として年末の「第九」を井上道義が指揮(12/27,28)。こどもや家族連れのためのコンサートとして引き続き「オーケストラ ディスカバリー」「みんなのコンサート」を開催するほか、ロームシアター京都を会場に「京都 発見! クラシック」も行う。
(ぶらあぼ2017年1月号より)

京都市交響楽団
http://www.kyoto-symphony.jp/