新人とベテランで魅せるロシアバレエの傑作
昨年度の文化庁芸術祭優秀賞を法村珠里が受賞したことでも話題の法村友井バレエ団。次の公演は『ドン・キホーテ』だ。
キトリ&バジルはフレッシュなプリマ中尾早織&べテラン法村圭緒(よしお)。この組み合わせは2014年6月の『リーズの結婚』を思い出させる。リーズを踊った中尾は、なめらかに音楽に溶け込むような踊りが魅力的で、高い技術をともなった回転技も鮮やかだった。キトリも確かに似合いそう。コーラスの法村圭緒も正確なバレエ技術の上の自然な踊りで、2人の組み合わせはとても良く合っていた。
ところで、このバレエ団は法村牧緒がソ連時代に日本人で初めてワガノワ・バレエ学校に留学して以降、多くのダンサーがロシア留学を経験しており、いつもロシアバレエをレベル高く魅力的に見せてくれる。今回、マリインスキー劇場バレエマスターのゲンナジー・セリュツキーを振付・監修に招いて創る舞台。見応えのある全幕になりそうだ。
文:菘(すずな)あつこ
(ぶらあぼ + Danza inside 2016年6月号から)
6/5(日)17:30
あましんアルカイックホール
問:法村友井バレエ団06-6771-6475
http://www.homuratomoi.com