
文:編集部
山形西ロータリークラブ創立70周年を記念して、「山響作曲コンクール」の作品募集が行われている。本コンクールは、若手作曲家の創作活動を後押しするとともに、邦人作品への関心を高め、地域文化の活性化につなげることを目的としている。
テーマは「蔵王の四季」。なかでも今回の応募作品では「蔵王の冬」を題材とした弦楽四重奏曲が求められる。背景には、虫害などにより深刻な被害を受けている蔵王の森林再生プロジェクトがある。本コンクールは、この活動を継続し社会全体へと広め、その理念を文化の力で未来へつないでいこうという思いが込められている。
応募資格は日本国籍または日本在住で、2026年9月30日時点で40歳未満。未発表の弦楽四重奏作品(演奏時間約4~5分)を募集し、譜面審査によって最優秀作品を選出する。受賞作は11月に山形交響楽団メンバーによる弦楽四重奏で初演される予定だ。選考委員長は作曲家・原田敬子が務め、山形県出身の作曲家の我妻英、山形交響楽団常任指揮者の阪哲朗が選考に加わる。
単なる作曲コンクールにとどまらず、地域の自然や未来への願いを音楽に託す意欲的な試みで、若手作曲家にとっては、自作がプロの奏者によって初演される貴重な機会でもある。将来的には、「蔵王の四季」をテーマにした弦楽四重奏組曲の委嘱を行い、2028年の初演を目指しているという。応募締切は9月30日。新たな才能との出会いに期待したい。
山響作曲コンクール
https://www.yamakyo.or.jp/information/news/20260507.html

