【SACD】ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」&第6番「田園」/尾高忠明&大阪フィル

 音楽監督8年目に敢行された“原点にして頂点”を謳う「楽聖」の交響曲チクルス第3弾。昨年12月11日にザ・シンフォニーホールを熱狂の渦に包んだライブ録音が登場。シリーズの折り返しにあたる今回は、1808年12月22日に揃って初演された5番と6番の組み合わせ(当時は番号が逆だったとか)。ともに人気曲だが、「田園」では従来の牧歌的なイメージだけには収まらないメリハリの利いた演奏と各楽器の主張が超絶フレーズをくっきりと浮かび上がらせるのが印象的。「運命」も音のドラマが何の迷いもなく昇りつめていく頼もしさに、尾高&大阪フィルのより深化した関係性が感じられる。
文:東端哲也
(ぶらあぼ2026年4月号より)

【information】
SACD『ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」&第6番「田園」/尾高忠明&大阪フィル』

ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」、同第6番「田園」

尾高忠明(指揮)
大阪フィルハーモニー交響楽団

収録:2025年12月、ザ・シンフォニーホール(ライブ)
オクタヴィア・レコード
OVCL-00903 ¥3850(税込)