芸術監督・日下紗矢子のもとに精鋭アーティストが集う「第6回芦屋国際音楽祭」が4月開催

桜咲く季節、暖かな陽射しの中で響く至高のアンサンブル

芸術監督・日下紗矢子 ©Akira Muto

 4月になると桜の満開とともに音楽祭シーズンも幕開き。ここでご紹介するのは、今や内外で大活躍のヴァイオリニスト日下紗矢子(ベルリン・コンツェルトハウス管・第1コンサートマスター)が、出身地・芦屋で毎年開いている芦屋国際音楽祭のことである。彼女が自らその年のテーマを設定し、幅広い内外のネットワークを駆使して登場する演奏家を選んだ上でプログラムを決め、カトリック芦屋教会を主会場として室内楽などを行う4日間で6公演ほどの規模のさほど大きくない音楽祭だ。

第5回のマスタークラスより(カトリック芦屋教会)

 しかしこれまで開かれた5年の模様を耳にした者には、そのどれもが忘れ難い思い出を残してくれる充実した内容で、音楽の素晴らしさとは、結局それを催し演奏する人たちが、どれほどの情熱をもって音楽に取り組み、聴き手に熱いメッセージを発しているかだとつくづく思う。昨年の閉幕コンサートで演奏されたシューベルトの弦楽五重奏曲など、まさに感銘深い畢生の名演奏で、会場は大きな感動に包まれた。もちろんこうした音楽祭が小規模とはいえ一人でできるわけがなく、地元の人々が実行委員会を組織して支えているのも彼女の人望のなせる業。彼女も若い人やキッズに対する教育プログラムを実施して地元に貢献している。

上段左より:鈴木学/ウルリッヒ・ヴィッテラー/嘉目真木子
下段左より:大井駿 ©Great The Kabukicho/河村尚子 ©Marco Borggreve/日下知奈 ©Akira Muto

 今年は西宮出身のピアニスト 河村尚子も呼ばれて日下と室内楽を繰り広げる。そのほか、WDRケルン放送交響楽団の首席チェロ奏者、ウルリッヒ・ヴィッテラーや、ソプラノの嘉目真木子、指揮者としてもマルチに活躍するチェンバロ奏者の大井駿ら、第一線で活躍するアーティストが揃う。題して「芸術の都・ライプツィヒの4つの肖像」。バッハやシューマン、メンデルスゾーンといったこの街に縁のある作曲家達の室内楽作品や歌曲などが、充実した演奏陣によって繰り広げられるのが今から楽しみだ。

文:中村孝義

第5回芦屋国際音楽祭
第5回の芦屋市立美術博物館での公演より

第6回芦屋国際音楽祭 〜芸術の都・ライプツィヒの4つの肖像〜
2026.4/4(土)〜4/12(日)

芦屋国際音楽祭フライヤー
芸術監督:日下紗矢子(ヴァイオリン)
出演:鈴木学(ヴィオラ) ウルリッヒ・ヴィッテラー(チェロ) 嘉目真木子(ソプラノ) 大井駿(チェンバロ) 河村尚子(ピアノ) 日下知奈(ピアノ) スーパーキッズ・オーケストラ

室内楽マスタークラス~講師と受講生によるコンサート
4/4(土)13:30 クラシカ
https://ashiya-musicfestival.jp/concert/2026-01/
肖像I:師から弟子への継承
4/10(金)14:00 芦屋仏教会館
https://ashiya-musicfestival.jp/concert/2026-02/
肖像II:バッハ家の系譜
4/10(金)19:00 カトリック芦屋教会
https://ashiya-musicfestival.jp/concert/2026-03/
子供のためのコンサート
4/11(土)13:00 カトリック芦屋教会
https://ashiya-musicfestival.jp/concert/2026-04/
肖像III:シューマン夫妻の対話
4/11(土)19:00 カトリック芦屋教会
https://ashiya-musicfestival.jp/concert/2026-05/
肖像IV:街に集う多彩な音楽
4/12(日)16:00 カトリック芦屋教会
https://ashiya-musicfestival.jp/concert/2026-05-2/

問:芦屋国際音楽祭実行委員会 contact@ashiya-musicfestival.jp
https://ashiya-musicfestival.jp