8月27日から31日にかけ、第23回東京音楽コンクール(主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京文化会館ほか)本選が開催。木管・声楽・ピアノ3部門の審査が終了し、以下の通り入賞者が決定した。



◎木管部門
第1位 三界達義(クラリネット)MIKAI Tatsuyoshi, Clarinet
第2位 栗山かなえ(クラリネット)KURIYAMA Kanae, Clarinet
第3位 リー・ティエンユウ(ファゴット)LI Tianyou, Bassoon
入選 齋藤華香(フルート) SAITO Kako, Flute
森松風仁(ファゴット) MORIMATSU Fujin, Bassoon
聴衆賞 栗山かなえ(クラリネット) KURIYAMA Kanae, Clarinet
◎声楽部門
第1位 チョン・ガンハン (テノール)CHUNG Kanghan, Tenor
第2位 砂田愛梨(ソプラノ)SUNADA Airi, Soprano
第3位 宮下嘉彦(バリトン)MIYASHITA Yoshihiko, Baritone
入選 七澤結(ソプラノ)NANASAWA Yui, Soprano
聴衆賞 砂田愛梨(ソプラノ)SUNADA Airi, Soprano
◎ピアノ部門
第1位 本堂竣哉 HONDO Shunya
第2位 和田華音 WADA Kanon
第3位 間世田采伽 MASEDA Ayaka
入選 高見真智人 TAKAMI Masato
中澤真唯 NAKAZAWA Mai
聴衆賞 本堂竣哉 HONDO Shunya
木管部門第1位に輝いたクラリネットの三界達義は、1996年生まれ、東京藝術大学を経て同大学院修士課程を修了。2020年、広島交響楽団に入団し、22年には「ディスカバリー・シリーズ」にてシャリーノの協奏曲「夜警よ、お前は何を知る?」(日本初演)のソリストを務めた。現在、同楽団の首席奏者。本選ではモーツァルトのクラリネット協奏曲を演奏。来場者の投票によって選ばれる聴衆賞には、第2位の栗山かなえ(クラリネット)が選ばれた。

声楽部門を制したテノールのチョン・ガンハンは、2004年生まれ、現在ソウル大学在学。2024年、大阪国際音楽コンクールの声楽部門・オペラコースで第3位を受賞するなど、内外のコンクールで研鑽を積んでいる。本選ではプッチーニの《ラ・ボエーム》より〈冷たい手を〉をはじめ、グノー、ドニゼッティのアリアを披露。聴衆賞は、第2位の砂田愛梨(ソプラノ)が獲得した。

ピアノ部門第1位の本堂竣哉は、2003年生まれ、東京藝術大学附属高校を経て同大学4年在学中。2022年の第9回野島稔・よこすかピアノコンクールで第1位を獲得、ライフワークとするJ.S.バッハ「ゴルトベルク変奏曲」の演奏で大きな話題を呼んだ。24年には紀尾井ホール「明日への扉」シリーズに出演するなど、着実にキャリアを重ねている。本選ではベートーヴェンの協奏曲第4番を選択、聴衆賞もあわせて受賞した。

各部門の第1位入賞者は、2026年1月12日に行われる「優勝者コンサート」(会場:東京文化会館 大ホール)に出演、下野竜也指揮・東京フィルハーモニー交響楽団と共演する。
文:編集部
写真提供:東京文化会館
第23回東京音楽コンクール 優勝者コンサート
2026.1/12(月・祝)15:00 東京文化会館
◎出演
ピアノ:本堂竣哉 *ピアノ部門第1位及び聴衆賞
クラリネット:三界達義 *木管部門第1位
テノール:チョン・ガンハン *声楽部門第1位
指揮:下野竜也
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
司会:朝岡聡
https://www.t-bunka.jp/stage/26741/
東京音楽コンクール
https://www.t-bunka.jp/tmc



