シュトラウス一家勢揃い!のプログラムで愉しむ楽都の薫り
新春の訪れを告げる“音楽の街”の使者たちが、再び日本へとやって来る。世界最高峰のオーケストラ、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の首席級の名手ばかりで組織された「ウィーン・リング・アンサンブル」による、住友生命いずみホール恒例の「ニューイヤー・コンサート」。2025年は、ヨハン・シュトラウスⅡ世の生誕200年を祝して、シュトラウス・ファミリーによるワルツやポルカ、オペレッタからの名旋律など、上質なシャンパンのように華麗な調べを紡ぐ。
2016年まで45年間にわたって、ウィーン・フィルのコンサートマスターを務めたライナー・キュッヒルを筆頭に、ヴァイオリンとクラリネットが2人、ヴィオラとチェロ、コントラバス、フルート、ホルンが各1人という9人編成。アンサンブル名は、旧市街を取り巻いていた城壁跡に造られた環状道路「リング」に由来している。1991年の“初上陸”以来、ほぼ毎年のように来日。ほとんどのメンバーは、毎年、ウィーン・フィルが現地で開く「ニューイヤー・コンサート」に出演した後、すぐに“機上の人”となる。
今回は、アニバーサリー・イヤーを迎えるJ.シュトラウスⅡ世のオペレッタ《ジプシー男爵》から「入場行進曲」の、心浮き立つ軽快な調べで幕開け。「朝の新聞」など、独特の3拍子を刻むワルツから、「子どもの遊戯」ほか小気味良いポルカまで、ウィーン情緒薫る彼の佳品が軸に。父であるJ.シュトラウスⅠ世をはじめ、次男ヨーゼフや四男エドゥアルトといった弟たちの傑作も交えて、シュトラウス・ファミリーが創り上げた音世界が堪能できる。“小さなウィーン・フィル”が織り上げる、極上のハーモニー。聴く者を“音楽の旅”へといざなう。
文:寺西肇
【Information】
住友生命いずみホール ニューイヤー・コンサート 2025
ウィーン・リング・アンサンブル
2025.1/9(木)19:00 大阪/住友生命いずみホール
♪曲目
~ヨハン・シュトラウスⅡ世 生誕200年記念~
J.シュトラウスⅡ世:オペレッタ《ジプシー男爵》より入場行進曲、ワルツ「朝の新聞」、新しいメロディによるカドリーユ、山賊のギャロップ、オペレッタ《ウィーンのカリオストロ》序曲、ウィーンのボンボン、ポルカ「子どもの遊戯」、ポルカ・シュネル「恋と踊りに熱中」
ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・マズルカ「遠方から」、ワルツ「うわごと」
J.シュトラウスⅠ世:シュペール・ギャロップ、ワルツ「ウィーン情緒」
エドゥアルト・シュトラウス:ポルカ・シュネル「粋に」
問:住友生命いずみホールチケットセンター06-6944-1188
https://www.izumihall.jp