これは期待大。11月の大田区民ホール・アプリコ、角田鋼亮が東京都交響楽団を振って、古典派名曲を聴かせる。2019年からセントラル愛知交響楽団の常任指揮者として目覚ましい成果をあげて、今年から音楽監督に就任した角田。各地のオーケストラへの客演でも、深みとスケールの増した好演を続けている。客演指揮者とも常に優れた演奏を実現する都響と共に、メインの交響曲第5番「運命」で充実のベートーヴェンを聴かせてくれるだろう。
前半はモーツァルトで、《魔笛》序曲で開始。続いて登場する若きファゴットの名手、保崎佑との協奏曲は注目を集めている。保崎は宝塚ベガ音楽コンクール第2位、東京音楽コンクール第1位及び聴衆賞と受賞を重ね、将来を嘱望されている。しかも東京音楽大学大学院音楽研究科博士後期課程を総代で修了、そこでの研究で日本初となるファゴットでの博士号を取得、という面でも新しい世代を代表する存在。そのフレッシュな音色と勢いを体感しておきたい。
文:林 昌英
(ぶらあぼ2024年11月号より)
フレッシュ名曲コンサート “モーツァルト” vs “ベートーヴェン”
偉大なる楽聖!! あなたの推しは?!
2024.11/9(土)15:00 大田区民ホール・アプリコ
問:大田区文化振興協会03-3750-1555
https://www.ota-bunka.or.jp