神奈川フィルのリハーサル・ネット中継が開始から1年

 神奈川フィルハーモニー管弦楽団がUSTREAM(ユーストリーム)を使い、リハーサルのインターネット中継を開始してからほぼ1年がたった。この画期的な試みを提案した同フィル常任指揮者の金聖響からこの1年を振り返ったコメントが寄せられた。
 「きっかけはネット関係の仕事に就いている友人からの勧めでした。もともと、リハーサルを初日から一般公開していましたので、ネットで中継すればより多くの人に観てもらえるだろうと考えたのです。指揮者と演奏者がどのような対話をしながら音楽を創っていくのか、その過程を公開することで、中継を観た人が少しでも私たちに興味を持ち、コンサートに足を運んでくれるのではないかと思いました。意外に評判が良いのは、僕がリハーサルの前後に個人の団員を紹介するコーナーです。このコーナーが中継されていると視聴者が増えるのは、僕らの素顔の部分やステージの裏側を見てみたいという要望が高いからではないでしょうか」
 今後の神奈川フィルのインターネット展開については「Facebook(フェイスブック)やTwitter(ツイッター)などを連動させ、もっとより多くの人々に音楽を聴いてもらえるきっかけを創出したい」という。

神奈川フィルハーモニー管弦楽団 HP