国際的に活躍する俊英クオクマンが九響定期に初登場!
6月の九州交響楽団の定期演奏会に、マカオ出身のリオ・クオクマンが登場し、アメリカ音楽プログラムを振る。アジア出身の若手指揮者で最も注目されている一人。東京の聴衆には「ラ・フォル・ジュルネ」でお馴染みだ。彼は、マカオや香港で音楽の基礎的な教育を受けた後、アメリカに渡り、ジュリアード音楽院、カーティス音楽院、ニューイングランド音楽院で学んだ。スヴェトラーノフ国際指揮者コンクールで最高位受賞。そして、ヤニック・ネゼ=セガンに認められ、フィラデルフィア管弦楽団のアシスタント・コンダクターになった。つまり、アメリカ音楽は彼の慣れ親しんだレパートリーである。
コープランドの交響曲第3番は、自身の作品「市民のためのファンファーレ」を含む壮大でアメリカらしいカッコいい曲。近年好調の神尾真由子が独奏を務めるバーバーのヴァイオリン協奏曲は美しい旋律が魅力的。これもまたアメリカ的だ。アダムズの「ショート・ライド・イン・ア・ファスト・マシン」はリズミックでノリのよい音楽。
この演奏会はライブ配信でも観ることができる。九州以外の地域に住む方にとっては、九響が地元でどんな演奏をし、聴衆がどのような反応をするのかを知る良いチャンスである。
文:山田治生
【Information】
九州交響楽団 第413回 定期演奏会
2023.6/23(金)19:00 アクロス福岡シンフォニーホール
指揮:リオ・クオクマン
ヴァイオリン:神尾真由子
●曲目
アダムズ/ショート・ライド・イン・ア・ファスト・マシン
バーバー/ヴァイオリン協奏曲 作品14
コープランド/交響曲第3番
●料金
S席¥5,700 A席¥4,700 B席¥3,600 学生席¥1,500 車椅子席(限定4席)¥3,600円
問 九響チケットサービス092-823-0101
http://kyukyo.or.jp
https://curtaincall.media/kyushusymphony(配信)