【創刊30周年プレ企画】ぶらあぼ歴代の表紙を一挙大公開!

貴重な秘蔵記事も見せます!

 1994年に創刊した月刊『ぶらあぼ』は、おかげさまで2023年に創刊30年目を迎えます。日本のクラシック音楽界にも、いろいろな出来事がありました。創刊号からお読みいただいている方もいらっしゃるのでしょうか!?

 時代とともにクラシック音楽を取り巻く環境も大きく変化しました。歴代の表紙をずらっと並べてみたところ・・・眺めるだけで楽しい! ページをめくると創刊当時にタイムスリップしたような気分になります。
 ご自宅でぶらあぼを集めてくださっている方も、ぜひ懐かしいバックナンバーを振り返ってみては。

創刊年 1994年

 ぶらあぼは、1994年6月号(5/18)が創刊号。今とは違うロゴだったんですね。創刊記念として、(時代を物語る!)オリジナルテレフォンカードがプレゼントとなっていました。現在の表紙とは雰囲気がまったく異なる浮世絵風イラストは、銅版画家の古茂田杏子さんによるもの。なかなか衝撃的!
 ページをめくると、懐かしのフランシスコ・アライサやアバド&ベルリン・フィルの来日についての記事も!エフゲニー・キーシンはまだハタチを過ぎて間もない頃。大野さん、佐渡さんも若い!

 1995年は、ミッシャ・マイスキー、マウリツィオ・ポリーニ、シューラ・チェルカスキー(この年に亡くなっているので、来なかったかも?)、ボザール・トリオ、テレサ・ベルガンサ、ペーター・シュライヤー、イツァーク・パールマンといった海外アーティストの来日公演がずらり。

9月号

 12月号はなんといっても「第九」公演まとめ。創刊年から始まっていたとは! 現在はコンサート検索で気軽に探すことができます。

切り絵の時代 1995年1月号〜1996年3月号

 翌年からは、表紙に切り絵・貼り絵作家である井上あき子さんの切り絵が登場。どんな場面のイラストにも必ずネコが描かれているのがかわいい。ぜひネコを探してみてください🐈

“ぶらあぼ”フォントの誕生 1996年4月号〜2004年6月号

 表紙は時代とともに少しずつリニューアルを重ねてきた『ぶらあぼ』ですが、フォントはずっと変わらず受け継いでいます。
 現在のフォントが生まれたのは、1996年4月号。

ぶらあぼを持って音楽祭へ! 2004年7月号〜2014年6月号

  2004年7月号からリニューアルした表紙は、ビジュアルを大胆にドーンと配置。このデザインは、10年にわたって続きました。
 「ラ・フォル・ジュルネ」の開催にあわせて刊行した別冊には、モーツァルトが大きく登場。

バレエ&ダンス情報も充実の一冊 2014年7月号〜2016年7月号

 2014年7月号から、バレエ&ダンスの情報誌『DANZA(ダンツァ)』と合併し、『ぶらあぼ + Danza inside』としてリニューアル。コンサート公演に加えて舞台公演のページが充実し、読み応えはもちろん、見たり飾ったりする楽しみも広がりました。

平成から令和へ! 2016年8月号〜現在

 2016年8月号から、「Classical Music + Dance and more」という形となった『ぶらあぼ』。コロナ禍真っ只中で、何度も休刊の危機に瀕した2020年の7月号表紙(中央)は、チャーハン・ラモーンさんのイラストによる、家で配信を楽しむステイホーム中のベートーヴェン。2022年9月号(一番右)では、指揮者ですみだ音楽大使の佐渡裕さんが元大関琴欧洲の鳴門親方と並んで表紙を飾りました。力士が表紙に載るのはぶらあぼ史上初。

 いかがでしたでしょうか。30年の歩みも、こう振り返ってみると色々とドラマがあります。なにげなく毎月追加されているバックナンバーですが、一冊一冊これからも大切にお届けしたいと思います! そして・・・編集部のバックナンバーの棚をきれいにするきっかけにもなりました。
 これからも、『ぶらあぼ』を末永くよろしくお願いいたします。