作曲家・指揮者でフランス国立音響音楽研究所(IRCAM)名誉所長のピエール・ブーレーズ(1925年生)が第25回京都賞の思想・芸術部門(本年授賞対象分野:音楽)を受賞した。同賞は稲盛和夫(京セラ名誉会長)により設立された財団法人稲盛財団が世界の科学、文明の発展、精神的深化・高揚の面で著しい貢献をした人々を顕彰する国際賞。ブーレーズは作曲・指揮・著述・組織運営を通して時代を牽引し続けた音楽家としての功績を認められての受賞。また同賞の他部門の受賞者は、赤勇博士(先端技術部門/半導体科学者・名古屋大学特別教授・名城大学教授)、ピーター・レイモンド・グラント博士(基礎科学部門/進化生物学者・プリンストン大学名誉教授)とバーバラ・ローズマリー・グラント博士(同)。授賞式は11月10日に国立京都国際会館で行われ、受賞者にはそれぞれディプロマ、京都賞メダルおよび賞金5,000万円(1部門に対し)が贈られる。