若手トップ奏者たちが芳醇な響きで満たす至福のひととき
ニューイヤーコンサートの定番といえば、ウィンナ・ワルツをはじめとするウィーンの音楽。1月14日、ウェスタ川越で開催されるニューイヤーコンサート2023は、そんな新年にふさわしいウィーン情緒たっぷりの名曲が集められた演奏会だ。
出演はN響ゲスト・コンサートマスターとしてもおなじみの白井圭を中心としたアンサンブル。白井はウィーン国立歌劇場管弦楽団およびウィーン・フィルの契約団員を務めるなど、長くウィーンで活動を続てきた。その白井のもとに、チェロの市寛也、コントラバスの稻川永示、フルートの竹山愛、オーボエの荒川文吉、クラリネットの中ヒデヒトと春田傑、ファゴットの鈴木一成、ホルンの濵地宗と石山直城、アコーディオンの大田智美、打楽器の神戸光徳ら、精鋭たちが集う。ウィーン流の洒脱な演奏を楽しめそうだ。
プログラムの主役となるのは、やはり「ワルツ王」ことJ.シュトラウスⅡ。喜歌劇《こうもり》序曲、ワルツ「ウィーンの森の物語」、「皇帝円舞曲」といった名曲中の名曲が、新年の華やいだ気分をいっそう盛り上げてくれるだろう。ウィンナ・ワルツの先駆者、ヨーゼフ・ランナーの「マリアのワルツ」では、シュトラウスのワルツとは一味違ったテイストを味わえるはず。ウィーンで活躍したベートーヴェン、シューベルトの作品も織りまぜられる。
小江戸川越がウィーンの香りで包まれる。
文:飯尾洋一
(ぶらあぼ2023年1月号より)
2023.1/14(土)14:00 ウェスタ川越
問:ウェスタ川越049-249-3777
https://www.westa-kawagoe.jp