ヴァン・クライバーン・コンクールで優勝した辻井伸行のCDとDVDがクラシックとしては異例のセールスを記録している。6/29付のオリコン週間アルバム・チャートでデビュー・アルバム『debut』が2位に、佐渡裕&ベルリン・ドイツ響と共演した『ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番』が3位にランクインすることが判明。また、週間総合DVDチャートでもサントリーホールでのライヴを収録した『川のささやき』が7位にランクインすることがわかった。
これにより辻井はオリコン週間アルバム・チャートでのクラシック・アーティストとしての歴代最高位(小澤征爾&ウィーン・フィル『ニューイヤー・コンサート2002』2002年1月)の第2位と並び、同チャートにおいてピアニストとしての歴代最高位(西村由紀江『101回目のプロポーズ』1991年8月)の3位を抜き、ピアニストの歴代最高位を記録した。7月6日時点でのメーカー出荷枚数は『debut』が約18万枚、『ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番』が約10万枚、『川のささやき』が約3万枚。
以下、2009年6月22日 辻井伸行のコメント(avex CLASSICSのプレス・リリースより)
日本で、ものすごくたくさんの人が僕のCDを聴いてくださっていると聞いて、ビックリしています。今、ドイツの音楽祭に招かれてドルトムントという町に来ていますが、成田空港でもフランクフルト空港でも「おめでとうございます」と声をかけてくれる人がいました。クライバーン・コンクールの後、ほんとうにたくさんの人が応援して下さるようになって、ほんとうにビックリしています。頂いている応援を励みに、器の大きなピアニストになれるようがんばります。今回参加する音楽祭はドイツで最も有名なピアノ・フェスティバルだそうで、名前を知っているピアニストがたくさん出演します。そうした中に自分も参加できるなんて、夢のようです。コンクールに優勝できたおかげで、こうした演奏の場をたくさん用意してもらっています。一回ごとに成長して、聴く人に感動を届けられるピアニストになってゆきたいです。