第19回出光音楽賞受賞者決定

 主にクラシックの音楽活動を対象に、演奏者の意欲、素質、将来性に重きを置き、若い音楽家を顕彰している出光音楽賞の第19回受賞者として、日下紗矢子(ヴァイオリン/29歳)、篠和子(ハープ/31歳)、谷口睦美(メゾソプラノ/33歳)の3名が決定した。受賞者にはそれぞれ賞状と賞金300万円が贈られる。年内には授賞式と受賞者による「出光音楽受賞者ガラ・コンサート」が開催され、この模様はテレビ朝日系列で全国放送される予定。受賞者のプロフィールは以下のとおり。

 【日下紗矢子】東京芸術大学首席卒業後、米・南メソディスト大学留学を経て、フライブルク音楽大学に留学、ライナー・クスマウル(元ベルリン・フィル、コンサートマスター)のもとで研鑽を積む。これまでに、日本音楽コンクール第1位、パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクール第2位、シベリウス国際ヴァイオリン・コンクール第3位など数々のコンクールで入賞。ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団(旧称ベルリン交響楽団)の第1コンサートマスター。

 【篠崎和子】8歳より、母・篠史子の手ほどきでハープを始め、桐朋学園大学およびニース音楽院卒業。第7回日本ハープコンクール・プロフェッショナル部門に最年少で入賞、第9回日本ハープコンクール・プロフェッショナル部門第2位、UFAM国際音楽コンクール・ハープ上級部門第1位。2006年第18回エクソンモービル音楽賞洋楽部門奨励賞受賞。

 【谷口睦美】東京芸術大学卒業後、同大学院独唱科修了。第47期二期会マスタークラス修了および二期会プロフェッショナルコース修了。2006年4月、二期会オペラ・デビューとなったペーター・コンヴィチュニー演出《皇帝ティトの慈悲》セスト役で成功を収める。二期会会員。