開館20周年を祝う豪華初共演が実現
2002年、目黒区の都立大学跡地に誕生したのが、めぐろパーシモンホール。今年、開館20周年を迎えて記念イベントを開催する。その中心となるのが、9月4日の「原田慶太楼×ぱんだウインドオーケストラ」の公演だ。大活躍中のサクソフォン奏者、上野耕平が率いる吹奏楽団ぱんだウインドオーケストラが、今もっとも勢いのある指揮者、原田慶太楼と初共演を果たす。
アメリカと日本を中心にさまざまなオーケストラの指揮台に立つ原田だが、吹奏楽団を指揮すると聞くと意外に思う方も多いかもしれない。しかし原田はサクソフォン奏者を目指してアメリカの芸術高校に入学したというバックボーンの持ち主。吹奏楽部でフレデリック・フェネルと出会ったことから、指揮者への道を志したと聞けば、今回の共演にも納得がいく。
プログラムはぱんだウインドオーケストラのテーマ曲とでもいうべき前久保諒の「PANDASTIC!!」、清水大輔の「空を削るもの The Skyscrapers」、吹奏楽の巨匠フィリップ・スパークの華麗な「ダンス・ムーヴメント」ほか。吹奏楽を聴く楽しみをたっぷりと伝えてくれることだろう。また、公演の第2部冒頭では目黒区立第十中学校吹奏楽部とのコラボ企画も用意される。
なお、今回の20周年記念イベントは「音楽のタネ、めぶくとき」と題され、ほかに「0歳からのコンサート ドレミパーカッション」「いろどりワンコインコンサート」(9/3)など、さまざまな企画が2日間にわたって開催される。ホールをぐっと身近に感じる機会となりそうだ。
文:飯尾洋一
(ぶらあぼ2022年9月号より)
2022.9/4(日)14:00 めぐろパーシモンホール
問:めぐろパーシモンホールチケットセンター03-5701-2904
https://www.persimmon.or.jp
※イベントの詳細は上記ウェブサイトでご確認ください。