昼夜の1時間、凝縮された選曲で心身リフレッシュ!
第一生命ホールで開催される「ごほうびクラシック」は心身を音楽でリフレッシュしようというコンセプトのもと、今年から始まった新シリーズ。その第2回がヴァイオリンの石田泰尚とYAMATO String Quartetを迎えて、9月19日に開催される。
今回ユニークなのは、14時開演の石田泰尚ヴァイオリン・リサイタルと、18時開演のYAMATO String Quartetの公演の2部構成となっているところ。ともに1時間程度の短いプログラムになっており、どちらか都合のよいほうを選んでもよいし、昼夜セット券を購入してもいい。ライフスタイルに応じて選択肢が用意されているのがありがたい。夜の公演があまり遅くならないのも特徴だ。
昼の部は神奈川フィルの顔、石田泰尚のソロを中島剛のピアノとともにたっぷり堪能できる珠玉の名曲集。ウィーン情緒あふれるクライスラーの「愛の悲しみ」「ウィーン風小行進曲」や、今年没後30年を迎えたタンゴの革命児ピアソラの「オブリビオン」「アディオス・ノニーノ」、フィギュアスケートでも人気が高いヘスの「ラヴェンダーの咲く庭で」他が演奏される。
夜の部は石田、執行恒宏(ヴァイオリン)、榎戸崇浩(ヴィオラ)、阪田宏彰(チェロ)のメンバーによるYAMATO String Quartetが出演。第3楽章のノクターンが有名なボロディンの弦楽四重奏曲第2番に、キング・クリムゾン「エピタフ」やピアソラ「ロコへのバラード」が組み合わされる。刺激的で凝縮されたプログラムだ。
文:飯尾洋一
(ぶらあぼ2022年6月号より)
【昼の部】石田泰尚 ヴァイオリン・リサイタル
2022.9/19(月・祝)14:00
【夜の部】YAMATO String Quartet
2022.9/19(月・祝)18:00
第一生命ホール
問:トリトンアーツ・チケットデスク03-3532-5702
https://www.triton-arts.net