リッカルド・シャイー(指揮)Riccardo Chailly, conductor

ミラノ・スカラ座音楽総監督、ルツェルン祝祭管弦楽団首席指揮者、英国王立音楽院名誉会員。

ミラノ生まれ。今日を代表する名指揮者の一人で、ボローニャ歌劇場、ベルリン放送響、ヴェルディ響の音楽監督、そしてロイヤル・コンセルトヘボウ管の首席指揮者としての充実した活動などを経て、現在ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管の第19代カペルマイスター。メトロポリタン歌劇場、ベルリン・フィル、ウィーン・フィル、クリーヴランド管、ロンドン響、ザルツブルク音楽祭などに定期的に客演を続ける。デッカ・レーベル専属アーティストとしてレコーディングの数、受賞も膨大。

2015年からミラノ・スカラ座の音楽総監督を務め、2016年からは、首席指揮者としてルツェルン祝祭管弦楽団も率いている。英国王立音楽院から、名誉会員に任命。イタリア共和国功労勲章、フランス芸術文化勲章オフィシエ、オランダ獅子勲章を授与されている。

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ミラノ出身。コンサートとオペラの双方に取り組み、これまでライプツィヒ・ゲヴァントハウス管(以下LGO)のほか、ベルリン・フィル、ウィーン・フィ ル、ミュンヘン・フィル、ロンドン響、ニューヨーク・フィル、クリーヴランド管、フィラデルフィア管、シカゴ響などを指揮し、またミラノ・スカラ座(デ ビューは1978年)、ウィーン国立歌劇場、メトロポリタン歌劇場、コヴェント・ガーデン王立歌劇場、バイエルン州立歌劇場、チューリヒ歌劇場をはじめ、 世界の主要歌劇場の指揮台に立っている。1984年のザルツブルク音楽祭では開幕コンサートを指揮し、ザルツブルク復活祭音楽祭やルツェルン・フェスティ バルにも客演指揮している。

1983年から1986年までロンドン・フィルの首席客演指揮者を、1982年から1989年にはベルリン放送響の首席指揮者を務めた。1986年から1993年にはボローニャ・コムナーレ歌劇場の音楽監督として、数多くのオペラを指揮し、大成功を収めている。

1988年ロイヤル・コンセルトヘボウ管の首席指揮者に就任(2004年まで)以来、交響作品のレパートリーにも徐々に力を入れていった。スタンダード な名作に20世紀の現代作品も取り入れたプログラムが好評を呼び、観客数は着実に増していった。同オーケストラを率いて多くのツアーを行い、ウィーン音楽 祭、ロンドン・プロムスをはじめとするヨーロッパの主要音楽祭に参加、アメリカ、カナダ、日本、ヨーロッパへのミレニアム・ツアーを行った。同オーケスト ラとは南米、中国、韓国、台湾へも訪れている。

1994年イタリア共和国上級騎士勲章を受章、1996年にはロンドン王立音楽アカデミーの名誉会員となった。ロイヤル・コンセルトヘボウ管の首席指揮者就任10周年を迎えた1998年11月、ベアトリス女王からオランダ獅子勲章爵位の称号を贈られ、騎士の身分となった。また同年にはイタリア共和国大十 字騎士に叙せられた。
 1999年にはミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ響の音楽監督にも就任(2005年まで)。ミラノ市民によって設立されたこのオーケストラは、新しい音楽監督のもとで国際的な名声を得るアンサンブルに成長、デッカに10枚のCDを録音している。

シャイーはデッカと専属契約を結び、交響曲やオペラ作品など幅広いレパートリーを録音、100枚を超えるCDをリリースしている。それらはエディソン賞 とグラモフォン賞を複数回受賞したほか、ディアパゾン金賞、アカデミー・シャルル・クロ賞、レコード・アカデミー賞(日本)、トーブラッハ作曲協会賞に輝 き、グラミー賞にも度々ノミネートされている。音楽誌「ディアパゾン」と「グラモフォン」は、シャイーをアーティスト・オブ・ザ・イヤーに選出した。

初めてLGOと共演したのは1986年のザルツブルク音楽祭である。そして2005年9月にはLGOのカペルマイスターとライプツィヒ歌劇場の音楽総監督の2つのポジションに就任した。

2005年9月には、LGOと初めて制作したCDとDVDがリリースされた。これは9月2日、ライプツィヒ・ゲヴァントハウスで行われたカペルマイス ター就任後初のコンサートを収録したもので、2006年のエコー・クラシック賞を受賞。また、『シューマン:交響曲第2番&第4番(マーラー編)』と、 ジャニーヌ・ヤンセンをソリストに迎えた『メンデルスゾーン、ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲』のCDは、2年続いて2007年のエコー・クラシック賞に輝 いた。

2006年3月、ヨーロッパ・ツアーの最中にリリースされた『ブラームス:ピアノ協奏曲第1番&第2番』(ピアノ:ネルソン・フレイレ)のCDはディア パゾン年間最優秀賞を受賞した。このCDは、第49回グラミー賞のベスト・インストゥルメント・ソリスト・パフォーマンス・ウィズ・オーケストラ部門にノ ミネートされたほか、2007年グラモフォン賞「ベスト・イン・カテゴリー・コンサート」に輝き、レコーディング・オブ・ザ・イヤーに選ばれている。また、ピアニストにマルタ・アルゲリッチを迎えて2006年6月1日・2日に開催された「グランド・コンサート」を収録したDVDが、2006年10月にリリースされた。

2006年には、優れたコンサートのライブ録音をiTunesからダウンロードできる画期的な「デッカ・コンサート」によって、LGOはグラモフォン誌から「エディターズ・チョイス」に選ばれた。LGOとの最新録音はブラームスの全交響曲を収めた『ブラームス・ボックス』(日本では14年1月にリリース)。Accentusとのマーラー交響曲全曲録画プロジェクトも進行中である。

2015年からミラノ・スカラ座の音楽総監督を務め、2016年からは、首席指揮者としてルツェルン祝祭管弦楽団も率いている。英国王立音楽院から、名誉会員に任命。イタリア共和国功労勲章、フランス芸術文化勲章オフィシエ、オランダ獅子勲章を授与されている。

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