Tag Archive for 新日本フィル

新日本フィルが2019/20シーズンラインナップを発表

 新日本フィルハーモニー交響楽団が2019/20シーズン(2019年9月〜20年7月)定期演奏会年間プログラム速報を発表した。  9月初旬、就任4年目を迎える音楽監督・上岡敏之によるブルックナー交響曲第7番で新シーズンが開幕(2019.9/5,9/8)。上岡は、このほかシューベルト「未完成」とモーツァルト「レクイエム」…

ローレンス・フォスター(指揮) 新日本フィルハーモニー交響楽団

巨匠の滋味溢れるサウンドと新鋭のフレッシュなピアニズム  すごく個性的というわけではないけれど、いつも音楽がしっかりと拵えてあって、聴衆の期待を裏切らない職人的なアーティストは、年を重ねるほどにいっそう味わいを増すものだ。ローレンス・フォスターはまさにこうしたタイプだろう。指揮者デビューは18歳。そこから数多くのオケや…

ファジル・サイ(ピアノ/作曲)

異能の音楽家が自作のシンフォニーついて語る  類まれなる才能を発揮し、ピアニストとして作曲家として世界各地で活発な活動を展開しているファジル・サイが、自作の交響曲第2番「メソポタミア」の日本初演を「ファジル・サイ&新日本フィルハーモニー交響楽団」で行う。サイは同公演でベートーヴェン「皇帝」のソリストも務め、「メソポタミ…

第18回 東京国際音楽コンクール〈指揮〉結果発表と記者会見

優勝は沖澤のどか、女性で初めての第1位そして36年ぶりに日本人が上位独占  10月8日から14日まで東京オペラシティで「第18回 東京国際音楽コンクール〈指揮〉」が行われた。今回のコンクール、応募は42の国・地域より238名あり、9ヵ国18名が事前審査にパスし参加、第一次予選で8名に絞られ、第二次予選を通過した4名が本…

【SACD】チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」 他 /上岡敏之&新日本フィル

 上岡&新日本フィルの5枚目のCD。今回も「既成概念を排し、一から楽譜を読み直して音にする」という上岡のポリシーを如実に反映した、鮮度の高い演奏が展開されている。「死の島」は、各音が有機的に綾なす精緻かつ艶やかな好演。「悲愴」は、冒頭から(最後まで)1音1フレーズが再創出され、ベタな民族色や大仰さなど皆無の凄絶な表現が…

ハンヌ・リントゥ(指揮) 新日本フィルハーモニー交響楽団

奥深きフィンランドの音楽の森へ  シベリウス生誕150周年であった2015年、ハンヌ・リントゥは、すみだトリフォニーホールで、新日本フィルおよびフィンランド放送交響楽団を相手にシベリウス交響曲全曲演奏会を指揮した。今回の新日本フィルの定期演奏会への登場はそのアンコールともいえよう。  リントゥは、1967年、フィンラン…

ウェスタ川越「オーケストラとめぐる旅」第1回 鈴木優人(指揮) 読売日本交響楽団

名曲がいざなうオーケストラとの旅  2015年に川越駅西口にオープンしたウェスタ川越。1712席を備えた大ホールは最新鋭のシステムを完備し、環境にも出演者にも優しい次世代ホールとしての機能をもつ。音響のすばらしさも特筆すべきだ。  その大ホールにおいて各国を旅するような3回のシリーズが行われる。題して「オーケストラとめ…

ペトル・アルトリヒテル(指揮) 新日本フィルハーモニー交響楽団

歴代の巨匠たちから受け継いだチェコ音楽の真髄  スメタナが祖国チェコの伝説と自然を音に紡いだ連作交響詩「わが祖国」。有名な「モルダウ」をはじめとする6曲からなるこの連作交響詩は、単に土地の風物を巧みに描くだけではなく、民族復興の精神が標題音楽に結晶化しているからこそ、不朽の名作とされるのだろう。この作品は歴代のチェコの…

【SACD】ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 他/横山幸雄

 今年1月のライヴ録音。公演では前半にショパンの協奏曲2曲が演奏されており、その後という流れの効果もあってか、下野竜也指揮新日本フィルとのアンサンブルは、自由な勢いの中でぴたりと重なっている。横山らしい精密かつクリアな音で築き上げられた「パガニーニの主題による狂詩曲」と、濃厚な歌で存分に聴かせるピアノ協奏曲第2番。奇を…

トン・コープマン・プロジェクト 2018

名匠が2つのオーケストラと分け入るバッハ傑作の森  卓越した指揮者・歴史的鍵盤楽器奏者として、古楽界を牽引してきたオランダの名匠、トン・コープマン。すみだトリフォニーホールで開く「トン・コープマン・プロジェクト 2018」では、手兵アムステルダム・バロック管弦楽団&合唱団との大作「ミサ曲ロ短調」、新日本フィルハーモニー…