Tag Archive for トパーズ

ローレンス・フォスター(指揮) 新日本フィルハーモニー交響楽団

巨匠の滋味溢れるサウンドと新鋭のフレッシュなピアニズム  すごく個性的というわけではないけれど、いつも音楽がしっかりと拵えてあって、聴衆の期待を裏切らない職人的なアーティストは、年を重ねるほどにいっそう味わいを増すものだ。ローレンス・フォスターはまさにこうしたタイプだろう。指揮者デビューは18歳。そこから数多くのオケや…

上岡敏之(指揮)

深化と進化を加えながら迎える3年目のシーズン  上岡敏之は、9月に新日本フィルの音楽監督として3年目のシーズンを迎える。就任後2年、彼は手応えを感じつつある。 「一つひとつ地道な作業を続けていくことで、深化と進化が無理なく進み、楽員との距離が縮まってきました。最も力を注いだのは、虚心に帰って楽譜を読むこと。日本独特の演…

マルクス・シュテンツ(指揮) 新日本フィルハーモニー交響楽団

ヘンツェの魅力を解き明かす  2012年に86歳で亡くなったハンス・ヴェルナー・ヘンツェは、戦後ドイツ音楽をけん引した作曲家だった。前衛音楽が一世を風靡した時代にもいたずらに技法追求の競争には加わらず、一時は左翼思想に傾倒するなどユニークな立ち位置を貫いた。その創作はオペラから交響曲まで膨大な量に上り、スタイルは融通無…

上岡敏之(指揮) 新日本フィルハーモニー交響楽団

新年の幕開けはワルツ尽くし!  新日本フィルの1月の「トパーズ」では、音楽監督上岡敏之による一味違ったニューイヤー・プログラムが用意される。シュトラウス・ファミリーのウィンナ・ワルツやポルカを、ラヴェルの2曲のワルツ「高雅で感傷的なワルツ」と「ラ・ヴァルス」で挟んだという選曲の妙が魅力だ。  ラヴェルが「高雅で感傷的な…

ライナー・ホーネック(指揮/ヴァイオリン) 新日本フィルハーモニー交響楽団

ウィーンの名手が“弾き振り”で聴かせる2大名作  ライナー・ホーネックといえば、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターにして、現在は紀尾井ホール室内管弦楽団(旧「紀尾井シンフォニエッタ東京」)の首席指揮者を務め、ヴァイオリニストとしても多くのコンサートに登場するという、日本でもおなじみの音楽家だ。そのホ…

ルイ・ラングレ(指揮) 新日本フィルハーモニー交響楽団

愛と悦びに充ちた陶酔の幕開け  これは“愛”と“悦楽”のプログラムだ。上岡敏之が音楽監督に就任して9月から2シーズン目を迎え、日本の常識に囚われない選曲と構成がますます際立つ新日本フィルの定期演奏会。ルイ・ラングレが振るトリフォニー定期〈トパーズ〉では、シーズンの最初からその妙味が発揮される。  三角関係の悲劇を描いた…