フィンランドの誇る美しきハーモニー
ヘルシンキ・アカデミー男声合唱団は、約60年前にフィンランドの名門アールト大学の合唱団を母体に結成された、同国を代表する名人集団。生誕150年のシベリウス・イヤーを来年に控えて初来日を果たし、日経ミューズサロンのステージに登場する。シベリウスをはじめ、マデトヤやハンニカイネンらフィンランドの作曲家による作品を中心に、クラシックからポップスまで幅広いレパートリーを誇る彼ら。近年では2010年のマデトヤ国際合唱コンクール(フィンランド)や翌年のコーンウォール国際男声合唱コンクール(イギリス)を制するなど、国際コンクールでの受賞も数多い。今回は、フィンランド合唱界の中心人物で、1997年から同合唱団の指揮者を務めているマッティ・アパヤラハティに率いられての来日。「北欧の名作、世界の名曲集」と題して、ハンニカイネン「アンニの歌」を美智子皇后の日本語訳詞で披露するほか、シューベルト「菩提樹」やビートルズの「イエスタデイ」、日本民謡まで多彩に取り上げる。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2014年4月号から)
★5月21日(水)・日経ホール
問:日経ミューズサロン事務局03-3943-7066
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