トリトン晴れた海のオーケストラ 第9回演奏会

厚い信頼を寄せるソリストとともに再始動!

 「晴れオケ」こと「トリトン晴れた海のオーケストラ」が帰ってくる。晴海の第一生命ホールを拠点に、コンサートマスター矢部達哉のもとにメンバーが集った室内オーケストラ。指揮者を置かず、室内楽の延長のような自発的なアンサンブルが特徴だ。本来であれば、2020年6月に「第九」でベートーヴェンの交響曲シリーズの掉尾を飾るはずであったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、公演は延期されてしまった。

 その「晴れオケ」が6月5日、久しぶりとなる第9回演奏会を開催する。曲はモーツァルトの歌劇《ドン・ジョヴァンニ》序曲、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番(独奏は小山実稚恵)、モーツァルトの交響曲第38番「プラハ」というウィーン古典派プログラム。もともとはベートーヴェンの交響曲シリーズ完結後に、さらにソリストを迎えてベートーヴェンの協奏曲を演奏しようと考えて組まれたもので、矢部と小山の相互の信頼から実現した。18年以来の交響曲シリーズを通してベートーヴェン像を練り上げてきた「晴れオケ」と、近年、演奏会やレコーディングを通して集中的にベートーヴェンに取り組んできた小山。両者の間にどのような化学反応が起きるだろうか。

 なお、ベートーヴェンの「第九」は、21年11月の第10回演奏会で披露される予定。「晴れオケ」によるベートーヴェンの旅は終わっていない。
文:飯尾洋一
(ぶらあぼ2021年4月号より)

2021.6/5(土)14:00 第一生命ホール 
2021.4/6(火)発売
問:トリトンアーツ・チケットデスク03-3532-5702 
https://www.triton-arts.net