ハイブリッドで贈る大切な歌のアンソロジー
クラシックというジャンルの垣根を越え、世界中の歌を聴衆の心に届ける活動を続けてきた柴田智子。コロナ禍にあっても自身のYouTubeチャンネルで対談番組「Create for the Next」をプロデュースするなど、今という時代を呼吸し続けているソプラノが、ネット配信をメインとしたホールでの生コンサートを企画。スタッフからホワイエの空間まで、この場所を知り尽くしている彼女が万全の対策を講じ、「歌とピアノ」という最小ユニットで開催する公演。タイトルには「自粛期間中に気づかされた大切なもの、かけがえのないものを私らしくピュアに、音楽にしてみたい」という想いが込められている。
プログラムはイタリア歌曲&アリアから、アメリカ音楽の魅力を伝える第一人者らしくカーライル・フロイドのオペラやネッド・ローレムの歌曲、生誕90年を迎えた武満徹作品や日本のポップス曲まで盛りだくさん。共演ピアニストは作曲にも取り組んでいる盟友・内門卓也。ライブ配信(アーカイブ有)にも対応する。
文:東端哲也
(ぶらあぼ2020年10月号より)
2020.10/4(日)19:00 豊洲シビックセンターホール
問:TSPI 03-3723-1723 / サロン・ダール03-6260-8710(配信申込)
http://www.tomokoshibata.com