世界的巨匠が絶賛する驚異の名技を堪能
驚異的な超絶技巧で知られるクラリネット奏者、アレッサンドロ・カルボナーレが、再び日本公演を行う。イタリア生まれの彼は、フランス国立管等を経てサンタ・チェチーリア国立管の首席奏者を務める世界屈指の名手。一流オケとの協奏曲、世界各地でのリサイタル、アルゲリッチらとの室内楽やマスタークラスでも腕をふるっている。特に光るのは、彼に全幅の信頼を置いたアバドが指揮するモーツァルト管での活躍。中でもグラモフォンに録音したモーツァルトの協奏曲は、2013年度レコード・アカデミー賞を受賞するなど、強いインパクトを与えた。明るさとシックな香りを併せ持つ音色、破格のテクニックを駆使したその演奏は、優美かつ躍動的で、軽妙洒脱にして歌心満点。自在の奏法で聴く者を魅了する。
今回のプログラムは、前半がサン=サーンスやドビュッシー等の名作、後半が速吹きに仰天必至のパスクッリ「蜂」やガーシュウィン等のエンタテインメント作品。ミラノ在住の個性派ピアニスト、黒田亜樹との息の合ったコラボで多彩な魅力を堪能させる。
文:柴田克彦
(ぶらあぼ2020年4月号より)
*新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、本公演は中止となりました。
詳細は下記ウェブサイトでご確認ください。
2020.4/3(金)18:30 日経ホール
問:日経公演事務局03-5227-4227
http://www.nikkei-events.jp