JAZZ × 和太鼓 × DANCE 3人の達人による唯一無二のボレロ
ラヴェル作曲の「ボレロ」といえばオーケストラ・コンサートではおなじみの作品だが、オリジナルはバレエであり、時には和の装束をまとった舞やコンテンポラリー・ダンスとして踊られることも。常に斬新な動きによりダンスの新時代をリードし続けている森山開次がこの曲で踊ると聞けば、鳥肌が立つほど興奮するという人も多いのではないだろうか。しかもそのダンスをサポートし、グルーヴ感満載の音楽で共演するのが、ジャズ・ピアニストの山下洋輔、そして海外でも絶大な人気を誇る和太鼓奏者の林英哲であるなら、その興奮も頂点に達するだろう。
「Japanese Bolero 2020」と題されたこの公演は、数々のコンサートやイベントを行ってきた渋谷公会堂が「LINE CUBE SHIBUYA」という名称で再び始動する記念コンサート。駅周辺の大規模な再開発で生まれ変わる渋谷の街だが、文化の発信地としても変わらず時代をリードしようという宣言のようなものかもしれない。いうまでもなく「ボレロ」は繰り返されるリズムパターンに乗って2つのメロディが繰り返し演奏され、ラストの頂点へ向かってエネルギーがふつふつと湧き上がっていくような音楽。3人の個性とセンスがぶつかり合い、万華鏡のような色彩と光が生まれるステージは、超一流のアーティストだからこそ実現できる。唯一無二のチャンスを見逃すことがありませんよう。
文:オヤマダアツシ
(ぶらあぼ2019年12月号より)
2020.3/14(土)18:00 LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
2019.11/22(金)発売
問:チケットポート03-5561-9001
https://linecubeshibuya.com/