ザ・フレンチ・コネクション in 松本

3人の名手による豪華共演に酔う

  豪華という意味でも、貴重という意味でも、注目したいコンサートが《ザ・フレンチ・コネクション in 松本》だ。ベルリン・フィル首席フルート奏者のエマニュエル・パユ、同首席ハープ奏者のマリー=ピエール・ラングラメ、そして当代きっての若手実力派チェロ奏者のジャン=ギアン・ケラス。一夜限りの夢のトリオが松本で実現する。筆者がこのトリオを日本で聴いたのは5年前。東京・王子ホールで行われた公演で、洗練された演奏も、3名の“絵になる”ヴィジュアルともあいまって、ため息の出るような至福のひとときだった。今回の公演では、カーター「スクリーヴォ・イン・ヴェント」(フルート)やシューマン「幻想小曲集」(チェロ&ハープ)といったソロやデュオを織り交ぜつつ、ブルッフ「トリオのための8つの小品」、ヨンゲン「トリオのための2つの小品」、ラヴェル「ソナチネ」などでトリオを披露。フルート、チェロ、ハープの組み合わせ自体が珍しいことからも、室内楽ファンにとっては聴き逃せない公演になりそうだ。
文:渡辺謙太郎
(ぶらあぼ2013年10月号から)

★11月21日(木)・松本/ザ・ハーモニーホール
問 ザ・ハーモニーホール0263-47-2004 http://www.harmonyhall.jp