アントネッロ(古楽アンサンブル) 没後500年 レオナルド・ダ・ヴィンチ 音楽の謎解き

ルネサンス期の巨人と音楽との関係を探る

 ダ・ヴィンチは「モナ・リザ」「最後の晩餐」等の絵画のみならず、建築や土木工学、幾何学、解剖学、地質学から天文学など多方面の研究に取り組んだルネサンスの知の巨人にして天才クリエイターだが、没後500年を迎えて日本で大きな盛り上がりを見せている。それもこれまで見過ごされてきた音楽との関係だ。実はダ・ヴィンチは自ら楽器を演奏し作曲するばかりか、新種の楽器まで考案するなど音楽に対して並々ならぬ情熱を持っていたのだ。そこで先頃、ダ・ヴィンチが音楽を担当した《オルフェオ物語》の復活蘇演を含むダ・ヴィンチ音楽祭を大成功裡に終わらせた濱田芳通(リコーダー/コルネット)率いるアントネッロが、「レオナルド・ダ・ヴィンチ 音楽の謎解き」と題するコンサートを行う。

 演目はダ・ヴィンチ自身が作曲して判じ絵に残した〈愛だけがそれを思い出させてくれる〉の他、ロレンツォ・デ・メディチやジョスカン・デ・プレら同時代の作品。ヴィオラ・ダ・ガンバの石川かおり、ヴァージナルとルネサンス・ハープを弾く西山まりえに加え、《オルフェオ物語》で好演した阿部雅子や中嶋克彦らによる歌あり、ルネサンスダンスのカメラータ・エテルナによる舞踊ありと華麗なステージが用意され、ダ・ヴィンチが愛奏したリラ・ダ・ブラッチョも登場。アントネッロらによる躍動感溢れる情感豊かな演奏が、いにしえの音楽に新たな生命と魂を吹き込み、ダ・ヴィンチと音楽の関わりについて新たな視点を与えてくれるだろう。当日はワインやパニーニなどが販売される「イタリア&ルネサンスマルシェ」がホワイエで開催されるのも楽しみ。

 音楽愛好家、美術愛好家ともに聴き逃せない、この秋一番の謎解きミステリーだ。
文:那須田 務
(ぶらあぼ2019年10月号より)

2019.10/12(土)14:00 神奈川県立音楽堂
問:チケットかながわ0570-015-415 
https://www.kanagawa-ongakudo.com/

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