パリ・オペラ座 伝説のエトワール アニエス・ルテステュ ―変貌する美

バレエとピアノ・ソロの親密な対話

C)Elias

 パリ・オペラ座バレエ団の人気エトワールとして活躍したアニエス・ルテステュ。日本公演で披露した『天井桟敷の人々』や『椿姫』などの洗練された名演をご記憶の方も少なくないだろう。8月に山梨でパリ・オペラ座のスターたちと競演しているが、今秋は、心機一転、舞台上の一台のピアノと向き合い、ソロやデュエットによるダンス・コンサートを開催するというから、これは見逃せない。もともとは南仏の音楽祭で、英国王立音楽院教授の世界的ピアニスト、エドナ・ステルンとの共演にあたって企画されたものだとか。題して〈変貌する美〉。音楽はバッハ、ガルッピなどハ調のものを軸に選曲、振付はマルティネス、ブーシェら錚々たる顔ぶれだ。パリ・オペラ座バレエ団のプルミエ・ダンスール、ヴァンサン・シャイエが相手役を務める。「オペラ座の女王」として君臨したルテステュが、名曲の数々にどんな新しい生命を吹き込んでくれることだろうか、興味は尽きない。
文:渡辺真弓
(ぶらあぼ2019年8月号より)

2019.10/6(日)15:00 岐阜/サラマンカホール
問:サラマンカホールチケットセンター058-277-1110 
https://salamanca.gifu-fureai.jp/

  • La Valseの最新記事もチェック

    • 映画『蜜蜂と遠雷』特集 | 直木賞作家・恩田 陸 インタビュー(2)
      on 2019/09/12 at 22:30

      interview & text:オヤマダアツシ photos:M.Otsuka/Tokyo MDE ピアノコンクールを巡るさまざまなことを克明に描く中で、音楽のもつ限りないパワーや、人の心の機微などを描いた『蜜蜂と遠雷』。原作者である恩田陸も絶賛する映画化が実現し、主要キャストである4人の俳優、さらにはそれぞれの演奏を担当したピアニストたちが早くも注目を集めている。後半では映画についての印象をお [&#8230 […]