ベルリン古楽アカデミー・オーケストラ × ソフィー・カルトホイザー(ソプラノ)

ベルギーの歌姫を迎えてヘンデルの秘曲カンタータなど内容満載


 ドイツを代表するピリオド楽器アンサンブルとして、先鋭的な活動を展開するベルリン古楽アカデミー・オーケストラ(Akamus)の待望の来日が、約3年ぶりに実現。ヨーロッパで今、最も輝きを放つソプラノ、ソフィー・カルトホイザーの共演を得て、ヘンデルのカンタータ「愛の妄想-あの宿命の日から」をはじめ、興味深いラインナップを披露する。

 1982年の創設以来、累計で100万枚以上のアルバムを売り上げるなど、常に古楽シーンを国際的にリードし続けてきたAkamus。かたや、ベルギー出身のカルトホイザーは、デビュー以来、透明感ある美声と彫りの深い表現力を武器に、オペラや宗教作品の檜舞台で、目覚ましい活躍を続けている。

 「愛の妄想」は、ヘンデルがイタリア留学中だった22歳の時に作曲。劇的で魅力的な旋律に溢れ、オペラを思わせる傑作ながら、声楽・器楽ともに非常に高い技巧が要求されるため、我が国では上演の機会には恵まれてこなかった。それだけに、この“知られざる大作”は、いかにも両者の共演にふさわしい。

 これに先立って披露されるのは、大バッハの“はとこ”にあたるヨハン・ベルンハルト・バッハの「管弦楽組曲第1番」。大バッハ本人も、自ら率いたアンサンブル「コレギウム・ムジクム」の演奏会で取り上げた佳品だ。さらに、Akamusが誇る首席オーボエ奏者、クセニア・レフラーをフィーチャー。バッハの次男カール・フィリップ・エマヌエル・バッハの「オーボエ協奏曲 変ロ長調」を、艶やかな音色で紡ぐ。
文:寺西 肇
(ぶらあぼ2019年8月号より)

2019.9/29(日)15:00 トッパンホール
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