【SACD】ハイドン:交響曲集Vol.8 第60番「うっかり者」、第54番/飯森範親&日本センチュリー響

 飯森範親と日本センチュリー交響楽団のハイドン全集第8弾。ハイドン42歳のオペラ時代の交響曲2曲。モダン楽器にピリオド奏法を加味した演奏は爽やかで美しい。チェンバロも付く。第60番は「うっかり者」という劇の音楽から取られて、その副題を持つ。6楽章構成で、トランペット、ティンパニの華やかな音色が特徴的である。通常の4楽章の後に、短い「悲歌」と終曲があり、後者にはおどけた調弦の仕草まである。第54番の緩徐楽章は20分近い異例の長さ。前半後半とも反復されるので形式の見通しは明快。反復ではソロ楽器のカデンツァも変更され、アイディア豊富で楽しめる。
文:横原千史
(ぶらあぼ2019年8月号より)

【information】
SACD『ハイドン:交響曲集Vol.8 第60番「うっかり者」、第54番/飯森範親&日本センチュリー響』

ハイドン:交響曲第60番「うっかり者」・第54番

飯森範親(指揮)
日本センチュリー交響楽団

収録:2017年8月、いずみホール(ライヴ)
オクタヴィア・レコード
OVCL-00697 ¥3200+税

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