東京交響楽団 第4回 八王子定期演奏会

豊かなオーケストラ・サウンドを存分に楽しめるステージ

 東京交響楽団が2016年から毎年1回、オリンパスホール八王子を舞台に開催している、「八王子定期演奏会」が4年目に。今回の指揮には、アグレッシヴでありながら、理知性も兼ね備えた音楽創りが人気の飯森範親が登場。特に管楽器の多彩な音色が魅力的な、3つの名曲を披露する。
 この公演は、「オーケストラの響きを身近に楽しむことから、芸術文化への裾野を広げよう」と、多摩地域初の本格的なオーケストラ事業提携としてスタートした、八王子市学園都市文化ふれあい財団と東響との「パートナーシップ事業」の一環。東響正指揮者の飯森は、第1回での好評を受けての再登板となる。
 今回は、ムソルグスキー(ラヴェル編)の組曲「展覧会の絵」とリヒャルト・シュトラウスの交響詩「ドン・ファン」、いずれも絶妙なオーケストレーション、特に迫力ある金管楽器が、巧みな旋律回しとハーモニーを彩る傑作を。さらに、実力派奏者の高木綾子をソリストに迎えてのモーツァルト「フルート協奏曲第2番」で、繊細かつ可憐な“木管楽器の女王”の音色を堪能する。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2019年5月号より)

2019.6/2(日)14:00 オリンパスホール八王子
問:八王子学園都市文化ふれあい財団042-621-3005
http://www.hachiojibunka.or.jp/