クレア・フアンチ ピアノ・リサイタル

力強く変幻自在の音楽に期待


 クレア・フアンチは2011年のミュンヘン国際音楽コンクールにて最年少で第2位を獲得し注目を集めたピアニスト。カーティス音楽学校を経てハノーファー音楽演劇大学で名教師アリエ・ヴァルディのもとで学び、現在は世界的な演奏活動の傍ら、師の助手も務めている。昨年チューリッヒとヴィンタートゥールで行われたゲザ・アンダ国際ピアノコンクールで優勝し、モーツァルト賞も受賞したことでさらにその実力に熱い視線が向けられるフアンチが、サントリーホール・ブルーローズに登場。

 今回演奏するのは既に2枚組のディスクをリリースし、集中的に取り組んでいるD.スカルラッティのソナタをはじめ、ダルムシュタット(09年)とマイアミ(10年)で開催されたショパン国際コンクールで優勝し、その実力を高く評価されているショパンのノクターン、そしてラフマニノフの前奏曲集からの抜粋だ。力強くも繊細さを兼ね備えた変幻自在の音楽をぜひ実演で体験したい。
文:長井進之介
(ぶらあぼ2019年2月号より)

2019.3/8(金)19:00 サントリーホール ブルーローズ(小)
問:プロアルテムジケ03-3943-6677 
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