クリス・ゲッカー(トランペット) マスタークラス/コンサート

甘い音色と一流の指導、まさに一挙両得の機会

 クリアで甘いトーンや華麗なテクニックと、卓越した指導を一挙に享受できるのが、クリス・ゲッカーの「トランペット マスタークラス/コンサート」だ。
 彼は、ニューヨーク・タイムズ紙に「輝かしいヴィルトゥオーゾ」と賞されたアメリカ屈指の名手。演奏面では、アメリカン・ブラス・クインテットのメンバーを18年間務め、セントルークス管、オルフェウス室内管の首席奏者、ニューヨーク・フィル等の客演首席奏者として活躍しているほか、テレビや映画の音楽、30を超える録音など、幅広い活動を行っている。指導面では、コロンビア大音楽学部の教授を務め、ジュリアード音楽院ほか多数の学校で教えているだけでなく、数々の教本でも有名。教え子の多くが世界中で活躍している。
 今回はそんな彼の両面の凄さを知る貴重な機会。演目に挙がっているアメリカの作曲家エリック・イウェイゼンのソナタ第2番の世界初演も、同作曲家のソナタ第1番の演奏が絶賛を博しているので期待していい。共演は管楽器奏者からの信頼厚い大堀晴津子(ピアノ)。管楽器愛好家やトランペットに興味ある方は、ぜひご注目あれ!
文:柴田克彦
(ぶらあぼ2019年1月号より)

2019.1/12(土)14:00 東京/音楽の友ホール
2019.1/13(日)13:00 京都/青山音楽記念館バロックザール
問:プロアルテムジケ03-3943-6677 
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